続・中古キャンピングカーで楽しむ週末

中古で購入したキャンピングカー、バンテックJB-470のブログです。

介護貧乏への不安から、キャンピングカーとのお別れを意識した日、そして父の日

ぴんころ地蔵尊(長野県佐久市
※画像と本文は特に関係ありません



2022年6月19日(日) 今日は父の日。

 

親父を亡くしてからおよそ2週間。

まだ1日のうち1度くらいは、多かれ少なかれ親父の事を思い出す日々。

でも情けない事にその内容は、楽しかった昔の想い出はわずかなもので、ほとんどが親父の金にまつわる苦労話。

 

自分の身の上話など、恥を晒す上にどうでも良いことなんだけど、多少記しておかないと先に進めないので・・・一個人のブログと言う事でどうかご容赦を。


うちの親父は事業に失敗し、2回も個人商店に毛の生えたような小さな会社を潰している。
ものごころついた頃から10代の間、良い時はほんのわずかで苦労するときの方が多かった。

 

だからと言って親父のせいにすると、あの世で恨まれるかも知れないけど、自分が金を使う際、必要以上に安全マージンを確保するのが癖のようになってしまった。
自分の甲斐性を考え、なるべく安い方へ妥協しよとする。

とにかく常に守りに入る。

要はカンタンに言うと贅沢は敵だと・・・。

 

振り返れば家を建てた時もそう、そして中古キャンピングカーを買った時も然り。

本当は手に入れたいものが他にあるのに、低いレベルを更に低く設定してしまう。

本来はそれで自分に嫌気がさすものだけど、長い間そんな生き方をしてきたから、気持ちの上でも落ち込むことが少なくなった。

そんな生い立ちから、プライドなんてのは遠い昔から持ち合わせていない。

 

ただね・・・一緒に暮らす家族は迷惑な話だろうけど・・・。

 

前置きが長くなってしまったが、親父が病に倒れてから、どうにか病院から老人介護施設へと入所する段階になり、初めて介護に掛かる費用を見て絶句した・・・。

同年代や周囲からの情報で、金が掛かるとは聞いていたものの、いざ自分に降りかかってこないと、具体的な金額を知ろうともしなかった事を後悔した。

当然親の事だから、見て見ぬふりも出来ず、いざとなれば労力だけでなく資金援助も考えなくてはならない。

 

 介護貧乏という言葉が頭の中を過ぎる。

 

大学へ進学する息子、まだまだこれから教育費も必要だし。

住宅ローンだって当分先まで支払いがあるし・・・。

 

生活の中でなにか切り詰められるものは・・・真っ先に思い浮かぶのがキャピングカーの存在。

車両本体は既に支払いがないものの、やはり税金やら保険やらの固定費もあれば、いい加減もう年式からすると、あちこち故障して修理費もばかにならない事態も考えられる。

息子が中学生になってから、家族揃ってキャピングカーで出掛ける機会も減り、コロナ禍になってからは、以前に比べ使用頻度も減り・・・もう仕方がないよね。

これでキャンピングカーJB-470ともお別れかもしれないと思った。

 

が、しかし、それから色々とあったものの、自分の心配や不安は一先ず杞憂に終わってしまった。

まだ自分が社会に出る前に、金の事で苦労させられ続けた親父だったけど、結局最期は自分の事は全て片を付けてあの世へと旅立った。

 

親父・・・80歳を過ぎても、脳梗塞で倒れる2ヶ月前まで僅かながら収入があった・・・。

2回も会社を倒産させておきながら、当時の御縁からお仕事をさせて貰えていた。

 

僅かばかりの蓄えと、年金も事業に失敗した後に加入した厚生年金部分が僅かに加算され、尚且つ医療保険もしっかり掛け続けていたのもあって、手術から入院、特別養護老人ホームへの支払いも、全て親父の稼ぎで賄えてしまった。

おまけに最後の最期、家族葬ではあったけど葬式代までも・・・バカ息子からの資金援助など必要としなかった。

 

昔の話に戻り、自分が高校生の頃、裁判所が自宅へとやって来る日の話を親父としていた時、ふと漏らした後悔の言葉を今も覚えている。

「銭を使い過ぎたんだ・・・」

 

それを機に、親父はもう夢を見る事を諦め、地道に働き続けたんだろう。

決して贅沢はせず質素な生活。

結婚する際も、嫁の実家へ自分の両親を連れて挨拶に行くにも、正直どこか恥ずかしさのような気持があったと思う。

 

でも今になって思うのは地道に生きる事の大切さ。

後悔から自分を戒め、細々でもその後の人生を歩み、最期は残された家族に迷惑を掛けない様に旅立って行った親父。

これと言って相続するような遺産もないけれど、お蔭さまで残されたお袋の事も、自分の事を棚上げして、こうして呑気に暮らして来たバカ息子も、しばらくは路頭に迷うことなく、何とかやって行けそうだよ。

 

お袋のこと、嫁の両親のこと、介護にまつわる不安はお金の事も含め、これからも抱え続ける問題だけに、家族間でしっかり話し合っていかなければと思う。

 

そしてもうひとつ、生きているうちが花だと好き勝手も良いけど、やっぱり自分が亡き後、残された家族の事もしっかり考えなきゃダメだと、地味でもいいさ、小さく生きるの悪くないさと、きっと親父は教えてくれたんだね。

だから見送る時、素直にありがとうが言えたんだと。

 

父の日の今日、生前好きだったいいちこでも買って、実家の祭壇に線香を上げに行って来ようか。

 

 

本日もご覧頂き有難うございます

 

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