ルアー（トラウトエリアスプーン）製造に携わらせて頂きました
新規取引先からの依頼で、今まで御縁のなかった業界の製品づくりに携わらせて頂きました。
何かと申しますと・・・。
ルアーフィッシングと言えば、釣りをやらない人にもある程度認知されていると思いますが、そのルアーフィッシングで使用するスプーンです。
そのスプーンの中でも、トラウトエリアスプーンと業界では言うのでしょうか、管理釣り場専用の小さなスプーンです。
明確な定義は無いようですが、マイクロスプーンとも呼ばれたりする2.0g以下のものでした。
私の釣り経験は、近所の小川や池での雑魚釣りに始まり、子供の頃に漫画「釣りキチ三平」で胸を時めかせた世代でもありますから、小学生の高学年で初めてルアーフィッシングを経験しました。
あれは父親に連れて行ってもらった片品にある丸沼・・・結局は一匹も連れず坊主ってやつでした（笑）
その後はバスフィッシングをちょっとだけかじり、二十歳に差し掛かる頃から渓流釣り（餌・フライ・テンカラ）と、お付き合い程度に鮎の友釣りを少々・・・です。
管理釣り場も一時期熱心に通った時がありましたが、ルアーではなくフライフィッシングでした。
今はすっかり釣りの方はご無沙汰気味(;´∀｀)
そんな私が顧客担当窓口となり、これまた全く釣りの経験が無い金型設計者と一緒に、今回のスプーンを監修するプロの方からお話を聞くわけです。
手作業で創りこまれた見本を渡され、当然図面など無い中を、形状や泳ぎ方へのこだわりを言葉として聞き取りながら、満足いただくスプーンへとトライしていく訳です。
我々が得意としている絞り形状からすれば、当初はそんなに手間のかからない案件かと思いきや、決して妥協など許されず・・・何度かの手直しを経てどうにか合格を頂くことが出来ました。
(´▽｀) ホッ
私どもが提供できるのは、バレル研磨された加工品と、メッキを施した製品まで。
これから先はメーカーさん独自で企画された様々な塗装が施されます。
フックを取り付けてパッケージングされ、晴れて 購入を待ちわびているエンドユーザー様の手元に届く訳ですね。
この度のお客様におかれましては先月下旬、無事に新製品の発売日を迎えられ、発売からわずかな時間で完売となられたショップもあったとのお話です。
満足が行くまで何度もご足労頂いた事など、思えばその妥協されない姿勢が結果として表れているのだと思います。
こちらとしても色々とご迷惑を掛けた点もあり、そのお話を聞いて嬉しい限りでした。
更に嬉しいことに量産の追加オーダーも早々に頂き感謝です。
従来の取引先とのやり取りは、納期やコストが主で、このコロナ禍もあって先行きが見通せない状況だったりと、ちょっと憂鬱な気分で過ごしてました。
今回のスプーン製造に携わらせて頂き、簡潔に言うならば楽しかったとその一言に尽きます。
うちも部品の大半を自社で造って、組み立て完体として世に送り出せるものがあるのだから、「何か一発やってみようよ」なんて気持ちが沸いてきます。
塩漬けになったあの案とかこの案とかあった筈ですが・・・・・。
それにしても一部の釣り業界、密にならないからとコロナ禍でも業績好調の様子。
羨ましい・・・。
本日もご覧頂き有難うございます
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