自宅冷蔵庫の余りもの持って、静寂な湖畔の宿は我が中古キャンピングカー
2020年7月4日(土)の事です。
生憎の天気予報でしたが、車中泊に出かけたくて、子供みたいについ早起きしてしまいました。
テレビの電源を入れて映し出されたニュース映像は、熊本県は球磨川が氾濫の恐れで住民に避難を呼び掛ける様子・・・・・。
連日の新型コロナウィルス感染者数を告げる報道に辟易していたところへ、追い打ちをかけるような自然災害のニュース。
そして群馬も時折強く振り出した雨で・・・意気消沈・・・。
でもこのままじっとしていても事態は変わらず、ただこれ以上被害が大きくならないように祈るのが精一杯・・・。
モヤモヤが募る中、午後も遅くなってから、妻に「やっぱり出掛けてくるね」と言い残し、自宅冷蔵庫から自分が食べるために調達した備蓄食材(と言うか余りもの)をキャンピングカーに放り込んでJB-470のハンドルを握りしめたのでした。
夕方、静寂に包まれ始めた榛名湖へ到着です。
下界からは榛名山の上の方は雲の中でしたけど、榛名湖へ近づくにつれ視界が開けて来ました。
久し振りに見る榛名富士のお姿・・・と言ってもしょっちゅう来てるな(*´ω`*)
いつか顔ハメしてやろうと思いながら、まだ一度もトライできていない記念撮影・・・。
東京では新規感染者数がここ連日100人越えのコロナ禍に、週末と言えど夕方のこの時間には誰の姿もありません。
石碑に刻まれた「湖畔の宿」の歌詞。
自然とあのメロディーが頭の中に流れてきて、いつの間にか口ずさんでいるワタシ。
雨上がりの澄んだ空気に、山を伝ってどこからかウグイスの鳴き声が響き渡ります。
徐々に心が浄化されていくような、そんな耳に心地よい鳴き声でした。
実際のところ、呑気にキャンピングカーで出掛けているような境遇ではないと思いながらの現実逃避。
仕事の方も早いところでは5月GW明けあたりから、外注先より週休3日の臨時休業案内がボチボチ入り始め、6月の後半からは一部の取引先顧客からも、新型コロナウィルスの影響による臨時休業案内が届くようになりました。
私の勤務先も多分に漏れず、7月に入り同様な措置が取られる事になった次第です。
まだ当面は何とか凌げるだろうけど、この先どうなるんだろうとの不安を抱えながらの週末なんです(-_-;)
そんな重苦しい思考を払拭すべく、大好きな榛名湖温泉ゆうすげ元湯へとJB-470を走らせました。
湖畔には以前に比べ少ないものの、釣り人の姿も戻って来て、いつしか雲の切れ間から青空がのぞき、初夏の緑に輝く榛名富士の姿が間近に見られました。
何か良い事ありそう!
JB-470を駐車場に止め、ちょっとだけ周囲を散策します。
標高1,000mを越える湖のほとり、空気がひんやりとして気持ちが良いです。
ウダウダとあれこれ考えてもなるようにしかならない、とにかくやれる事をやり全力を尽くすとの前向きな気持ちにさせてくれた榛名富士のお姿。
やっぱり山ってパワーを持ってますよね(^^)
それじゃ榛名湖温泉の力を借りて、憎らしい新型コロナウィルス関連の垢を落とし、心身ともに健康増進と参りますか!
日帰り温泉の受付を済ますと、こんなラミネートされた番号札を渡されました。
人数制限で入浴者数を把握するための措置だそうです。
マッサージチェアも感染拡大防止のため、今は使えなくなっています。
またサウナも同様に使用中止の措置が取られていました。
コロナ禍の中、それでも利用者のためにご尽力有難うございます。
温泉の同時利用客は、多い時で子供含め12名ほどでした。
浴槽の大きさからすれば、妥当な人数であったと思います。
多分、この時間帯で一番長居していたのはワタクシです・・・( ;∀;)
体重減500gほどデトックスさせて頂きました。
外に出てみれば、霧に包まれ始めた周囲の山々と榛名湖。
夕闇が訪れる中で、まだ魚影を追うルアーマンの姿がありました。
ご迷惑にならない場所へキャンピングカーを移動し、自宅にあったあり合わせの酒と肴で湖畔のセルフ居酒屋開店です。
先ずは食物繊維の摂取。
ぬか漬けからは植物性乳酸菌を摂りこんで、腸内細菌たちにも晩御飯です。
お次はししゃも(カペリン)焼きました。
決して広いとは言えないライトキャブコンですが、飲みながら調理(つまみ食い)するにはほど良い距離感です(笑)
お次は豚肉とエリンギの炒め物。
味付けは黒コショウと塩でシンプルに。
私の生き方もあれもこれもと欲張る歳でもなし、シンプルが一番と思える今日この頃。
動物性タンパク質とキノコ類を、醗酵した日本酒でしみじみと胃袋へ流し込みます。
ワンカップの安酒ですけど・・・。
時折ルーフをたたく微かな雨音を聴きながら、適度に酔いも廻った頃にキャンピングカーセルフ居酒屋も閉店となりました。
でも寝る前に明日の下ごしらえが残っています。
メスティンで炊き上げる3ぶづき米を研いで、水に浸してから眠りにつきました。
テレビなんて余計な情報は今はいらない。
独り自分と対峙するしかない、凝縮された密な時間。
呑む・食う・そして眠る。
夢の中で何を思うのか・・・ウィズコロナの中で、豪雨による甚大な被害がこれ以上広がらないように。
深い眠りに落ちる前、少しだけ「湖畔の宿」のメロディを頭の中で奏で、我がキャンピングカーは私にとって時に湖畔の宿になる。
ここへ来て良かったと思ったのでした。
本日もご覧頂き有難うございます