「この車はトイレがついているの!?」と母は安堵した表情で言った
少し前に書いてボツにしていた記事ですが・・・(;´∀`)
キャンピングカーJB-470を中古で手に入れて迎えた最初の夏の事でした。
祖母の法事に出席するため、母親を乗せて母の生まれ故郷新潟へ、妻と息子も連れてJB-470で行くことにしました。
当時、息子もまだ小学校2年生だったので、夏休み中の海水浴も兼ねて一石二鳥との思いもあって運転手役を買って出たんです。
その日の朝、JB-470で実家に母を迎えに行き、ダイネットにある後部座席へ座るよう案内しました。
事前にキャンピングカーを購入したことは伝えておりましたが、いざエントランスドアを開け、ダイネットに乗り込んだ途端、母は私に向かってこう言ったんです・・・。
「この車はトイレがついているの!?」
母の表情は、これから高速道利用で、3時間弱の移動に対する不安がふと和らいで安堵したように私には見えたんです。
その時私の脳裏には、良性ではあるものの、大きな子宮筋腫を患ってトイレに行く回数が頻繁になってしまった母の苦悩が思い浮かびました。
子宮筋腫を患ってからは手術もせずだったので、トイレを気にするあまり車での遠出を極端に不安がり、そのような日はほとんど水分摂取もしないような有様でした。
一度酷い渋滞にはまって大変な思いをしたのがトラウマになっていたんです。
私「まぁ、どうしても我慢できなくなったら使ってもいいけど・・・・」
っと言いつつも・・・心の声は「まだ介護も必要な歳じゃないのに、お袋のトイレ処理なんてヤダぜ・・・」でした(^-^;
それでも結局母は、キャンピングカーのトイレを使う事もなく、無事に新潟の実家との往復終えたんですね。
ただし以前に乗用車で同じコースを走った時に比べ、気持ちのどこかに余裕があるような印象でした。
以降その最初の年も含め3年連続で、夏休みは母を連れて家族でキャンピングカーに乗り母の実家へ。
宿泊は母の実家でお世話になり、新潟の海水浴を楽しませて貰いました。
そして毎回思ったのは、以前一緒に出掛ける時に言っていた、トイレの不安を母が口にしなくなった事。
キャンピングカーの用途で、声高に言われているのが災害時のシェルターとしての活用。
またこのコロナ禍においては「感染症に強い旅の手段である」という話。
私も全く同じ思いですが、それに付け加え今回の記事に書いたように、程度の差はあっても何かしら身体に不自由や不安を持った方にとって、キャンピングカーは福祉車両としての要素も持ち合わせていると思うことです。
今年になって妻のお義母さんが車椅子を使うようになりました。
それをきっかけに「車椅子ごと乗り込めるキャンピングカー」の情報などもネットで調べたりしています。
AtoZさんのキャブコンタイプや、ケイワークスさんのバンコンタイプなど、通常のキャンピングカーに比べ当然需要は多くはないでしょうけど、このようなニーズに対応されているビルダーさんが存在してくれるのを有難く思いました。
※以下、AtoZさんホームページの画像リンクです
いつの日か、年老いて車椅子生活となった親を連れ出し、バリアフリーの温泉とセットで車中泊に出かけるなんて事を想像する事もあります。
その気になれば、状況によりそれを可能にしてくれるキャンピングカーって、やっぱり頼もしい存在に感じます。
本日もご覧頂き有難うございます
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