激しい雷雨とキャンピングカーと忘れてしまった何か
2020年8月22日(土)の事です。
現地に到着した時は多少雲があるものの、夏らしい青空が見えていました。
しかし下界と違い標高1,000mを超えているので、吹き抜ける風は涼しく一時間ほどダイネットで寛ぎタイム。
休憩 を終えたら日帰り温泉はいつもの榛名湖温泉ゆうすげ元湯です。
先月に続いての訪問・・・(*´ω`*)
しかし徐々に雲行きが怪しくなり、露天風呂では遠くの雷鳴を聞きながらの入浴。
正面玄関ホールには、先月来た時は無かった体温測定用サーモグラフィーが導入されていました。
家族連れの小さな子供たちは、ハイテク機器で楽しそうに検温してましたね(笑)
今回も気持ちよく温泉に浸かることが出来ました。
8月お盆過ぎの夕暮れ前のひととき、何度も訪れているけど、その年ごとや季節によって味わいが違います。
湯上り後は2Fホールで汗が引くまで、絵画オークションの出展品を鑑賞しました。
その中で心を惹かれたのは、矢口高雄先生の「釣りキチ三平」(^^)
タイトルは「桜吹雪の三平」。
オークションは70,000円からのスタートと記されていて、一瞬欲しいと思ったけれど・・・写真に納めさせて頂きガマンです・・・。
ちょうど温泉を出た際に、この日の入場制限数に達した事で、日帰り温泉営業が終了した旨の案内が貼りだされていました。
東京ナンバーの車から降りて受付で事情を聞いていたご婦人が、「せっかく楽しみに来たと言うのに・・・」と残念そうに帰られて行きました。
入館者が多い週末は、事前に電話確認がよろしいかと思います。
たっぷりと榛名湖温泉を楽しんだ後は、場所を移動して今夜の停泊準備です。
到着時の温度計が示す室内気温は夕方5時の時点で32.6℃。
それでも早々にダイネット部の窓を全て開け放てば、山の斜面を滑り降りてくる風は天然クーラーと言うに相応しい涼風です。
まだ温泉で火照った身体にとても心地好いのです。
いつものお楽しみ、ひとり晩酌準備をしていたところ、徐々に雷の音が近づいて来てました。
ポツポツと降りだした雨が、次第にその強さを増していき、すっかり夕立の様相を呈して来ました。
そんな時にめずらしく?(失礼)妻からこちらを心配する?LINEメッセージが届きましたが・・・ここは素直になって、心の中でご心配ありがとうと言っておこう(*´ω`*)
こんな雷雨の中でも跳ね上げ式の窓は、開放しておけるので都合が良いです。
吹き上げる強風に注意ですけど、雨のお陰で更に涼しくなった外気を取り込むことができます。
もう一方の引戸タイプの窓は、油断してたら雨が吹き込んでおり、窓枠がびしょびしょに濡れて慌てて閉めました(*´Д`)
益々激しさを増す雨と、閃光と共に大きな音を立てて天から地上めがけて落ちてくる雷の中、やれやれと晩酌を始めるワタクシ・・・。
駐車している場所での浸水や土砂崩れ、落石がない事など最低限の安全確保を確認済みなのもあって、至ってダイネットルームは落ち着いた雰囲気です。
「これがキャンピングカーの強みってもんだよね」などと偉そうな事を心の中で呟きましたが、それと同時にもう30年も前に一人用テントを積んでバイクツーリングを楽しんでいた昔の自分を思い出していました。
キャンプ地のテントに近づいてくる雷雲。
来るべき風雨に耐えるべく、テント周囲の地面に折り畳みスコップで排水路となる溝を掘り、フライシートを留めるロープを張り直して、飛ばされないようにペグをより深く地中へ埋め込み・・・。
いよいよ雷鳴が大きくなると、テントの中で身を小さく屈め、防水性が落ちたテントの縫い目から伝ってくる雨漏りをタオルで受け止め・・・ひたすら雷雲が遠くへ過ぎ去るのをじっとしながら待っていたあの頃・・・・・。
そして夕立が収まってテントの外へ出た時に見えた雲間の茜色。
「少し遅くなったけど夕飯にするか」と取り出したガスストーブとコッヘル。
心細さが大きかった分、夕立が過ぎ去った後の安堵感もまた大きなものでした。
それがキャンピングカーに乗る現在では、便利になり過ぎちゃってそんな感覚も薄らいでしまいました。
どちらが良いかと問われれば、どちらも良いですと言う答えになってしまいます(笑)
しかしこの日の雷では、お隣の長野県でお二人の方が落雷に遭われたとのこと・・・。
どんな時も自然の怖さを軽く見ては行けないんですね。
便利さにドップリ浸かると、ついついこの点が疎かになってしまいがちです。
雷雨がある程度収まってから知ったのですが、榛名山の麓にある高崎市箕郷町では記録的短時間大雨情報が出ていたんですね(こんな名称の情報があるの初めて知りました・・・)
そんなこんなで?いつしかビールも2本目に。
スキレットでは鶏肉とエリンギの炒め物などこしらえて、無観客の24時間テレビなどちょっとだけ見ては直ぐに消し、ほろ酔い気分で後片付けと就寝準備に入りました。
余談になりますが夏の暑い夜に少しでも涼しく感じたい場合、暖色の照明ではなく、昼白色の照明を点灯させると幾分涼しくなった気がするんですが・・・。
今回は乾電池式の電球型LEDランタンをつけて青白い光の下で眠りに就こうと思いました。
時は夜10時近くなり、そろそろ眠たくなってきて・・・車中泊の夜はやっぱり早寝ですよね(^-^;
窓は全て閉めましたが、雷雨のお陰で室内もかなり快適な温度に下がっております。
久し振りにキャンピングカーで遭遇した激しい雷雨。
静けさを取り戻した湖畔で、寝苦しい夜から解放された中年オヤジは、いつの間にやら深い眠りに落ちて行きました。
本日もご覧頂き有難うございます